株式会社トリドールホールディングス 代表取締役社長兼CEO 粟田 貴也
そのため、2024年からは「働く人の幸せ」を主軸においた経営改革に全社を上げて取り組んでいます。待遇・環境改善を進めるのはもちろん、ソフトとハードの両面から約4万人の従業員が生き生きとやりがいを持って働けるさまざまな施策を打っていきます。
「働く人の幸せ」が感動をつくり、結果的に利益につながる。そう考えを切り替えることで、今までは売上目標に追われていた店長の仕事も大きく変わるでしょう。数字よりも従業員のサポートやコミュニケーションを重視し、店長自身もゆとりを持って働ける環境をつくっていくことになるからです。
第2回 一国一城の主になる!~トリドール創業者粟田貴也氏の思い
しかし、トリドールはその反対を行こうとしています。各店舗に手厚くスタッフを配置して、長期に渡って働く社員・パートナースタッフを増やし、その地域で長く愛される店を一緒につくっていきたい。
トリドールは人こそが最も大事な強みの源泉だと認識しています。とはいえ、少子化の進む日本において、これから人手不足が深刻化することは明白です。ただでさえ、飲食業界は慢性的に人手不足に悩まされており、特にチェーン店では配膳ロボットやセルフレジの導入などの省人化が猛スピードで進んでいます。
丸亀製麺の創業者が「ビリオネア」に 粟田貴也、資産1600億円超
本書は、成功した起業家の自伝、なんてものではありません。トリドールはまだまだ成長途中であり、人に関する施策をはじめとして試行錯誤をしているところです。毎年のように新しいことを始め、失敗と成功を繰り返しています。
もう一つのポイントは、「人」です。人を感動させられるのは人に他ならない、と私は思っています。丸亀製麺では調理も接客も自動化しません。人がつくり、人が提供する。時には、揚げたてを食べていただくために、お客様のオーダーを受けてから天ぷらを揚げることもあります。スタッフとの何気ない会話も、体験価値の一つです。
粟田はトリドールの株式の48%を保有しており、その価値は25日の終値3930円に基づくと1600億円(約11億ドル)を超えている。
1961年兵庫県神戸市生まれ。兵庫県立加古川東高等学校卒業、神戸市外国語大学中退。1985年、兵庫県加古川市に焼鳥店「トリドール3番館」を創業。1990年に有限会社トリドールコーポレーション設立。2000年に丸亀製麺の国内1号店を出店。2006年東証マザーズ上場、2008年東証一部上場、2016年株式会社トリドールホールディングスへ商号変更。「食の感動で、この星を満たせ。」をスローガンに掲げ、唯一無二の日本発グローバルフードカンパニーを目指す。
小さな焼き鳥屋から創業したトリドールがここまで大きくなれたのは、2つの理由があると考えています。一つは「感動」という体験価値を中心に据え、チェーン化してもその根幹を変えなかったこと。丸亀製麺は1号店の開業から今にいたるまで、必ず店舗で製麺し、打ち立て・茹でたてを提供しています。非効率と言われようとも、セントラルキッチン方式は採用せず、つくりおきもしません。それは、打ったばかりのうどんをその場で茹でて食べる製麺所の感動こそが、丸亀製麺の強みだと考えているからです。海外展開においても体験価値を重要視する方針を貫いており、M&Aしたのもすべてお客様の目の前で調理をしたり、選ぶ楽しさがあったりする業態です。
株式会社トリドールホールディングス 代表取締役社長 粟田貴也 前編「客は、何を求めているのか」気づいた「深夜の市場」 ..
なぜ「丸亀製麺」はうどん業界でぶっちぎり1位の繁盛店になれたのか?トリドールホールディングス創業社長・粟田貴也氏による初の著書。一軒の焼き鳥屋から始まり、国内外約20ブランドを持つグローバルフードカンパニーへ。創業から現在に至るまでの軌跡と、その快進撃を支えた異端のリーダーシップを解き明かす。
1号店の店名からもわかるように、私は昔から、その時点では大言壮語と思われる大きな目標を口にしてきました。家族経営をしていた時代に「上場する」という目標を立て、丸亀製麺が国内200店舗くらいの時には「1000店舗出したい」と周りに言っていました。今は、世界で約4000店舗を超えるグローバルフードカンパニーを目指しています。「飽くなき成長」が私のモットーです。町の一番になれたら、その地域の一番に。そして日本一、次は世界一とステージが上がるたび、次の目標が見えてきます。
「サービス精神旺盛な商売人」トリドールHD社長・粟田貴也<前編
東証プライム上場、年間売上収益約2300億円超の大企業になったトリドールホールディングスのはじまりは、兵庫県・加古川にオープンした小さな焼き鳥屋でした。「将来的に3店舗出したい」という願いを込めて、1号店なのに店名は「トリドール3番館」。創業当初の「トリドール3番館」(現在の『やきとり屋 とりどーる』)には閑古鳥が鳴いており、3店舗どころか1店舗を続けていけるかどうかもわからないような有様でした。この苦労が忘れられず、私には今でも「焼き鳥屋のおやじ」のマインドが染み付いています。
トリドールHD社長の粟田貴也氏は、23歳のときに小さな焼鳥屋を開業。「将来、3軒持つぞ」と夢を掲げ、店の名前を「トリドール3番館」とした。
讃岐うどん店の丸亀製麺などを傘下に持つ、トリドールホールディングスの創業者、粟田貴也さん。
大学を中退し、トラック運転手として働いて貯めた資金で、焼き鳥店「トリドール3番館」を開業しますが、客が来ない日が続き、「客は何を求めているのか」を知ることの大切さに気づきます。
売り上げを伸ばし、店の数が増えても、客が本当に求めているものを探し続けたことで、客が感動する「体験価値」の重要性に気づき、製麺機の店内設置を貫く丸亀製麺の誕生につながります。
何度かの失敗を乗り越えて、事業を成長させてきた粟田さんの歩みを、ロングインタビューで伺います。
株式会社トリドールホールディングス 代表取締役社長 粟田貴也 後編つくる光景みせた讃岐うどん 「体験価値」で大ヒット ..
トリドールでは、丸亀製麺の他にコナズ珈琲や肉のヤマ牛など、国内で11ブランドを展開しています。2011年にはハワイに丸亀製麺の海外ブランド「Marugame Udon」を出店。2015年からはM&Aでさまざまな業態をトリドールグループに迎え入れ、現在、約20の飲食ブランドを世界28の国と地域に1979店舗(2024年6月現在)展開しています。
株式会社トリドールホールディングス 代表取締役社長 粟田 貴也
粟田さんは同市立平岡小、平岡中を経て、加古川東高校を卒業。同社は現在、丸亀製麺など約1800店を国内外で展開している。
株式会社トリドールホールディングス 粟田貴也|KENJA GLOBAL
丸亀製麺は、私が香川県の製麺所で感じた感動を全国の皆様にも体験していただけるように、と考えて開発したブランドです。すべての店で、塩・水・小麦粉から職人たちがうどんを作り、できたてのうどんを食べる体験と、自分でサイドメニューを取ったり薬味を盛りつけたりするセルフうどんの楽しさをかけ合わせた業態で、現在日本全国に約850の店舗があります。2022年にはホテルや航空会社なども含めた顧客体験価値(CX)ランキング(C Space Tokyo調べ)で1位をいただくなど、たくさんのお客様にご支持いただいています。
著者紹介. 粟田貴也(あわた・たかや). 株式会社トリドールホールディングス 代表取締役社長 兼 CEO. 1961年兵庫県神戸市生まれ。
23歳で同駅前にオープンした居酒屋は、「店を3軒持ちたい。その夢を忘れない」との思いを込めて、「三番館」と名付けたことを紹介。客がほとんど来ない日もあったが、当時少なかった深夜営業にしてから繁盛したことを振り返った。
粟田貴也 takaya awata (@takaya_awata)
私は丸亀製麺などの飲食ブランドを展開する、トリドールホールディングス代表取締役社長の粟田貴也と申します。
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丸亀製麺の創業は、父の出身地の香川県で、製麺所に行った時に着想を得たと説明。客の目の前でうどんを作り、出来たてを提供していたことから、「商品だけではなく、体験する価値を売れば、繁盛するんじゃないかと思った」と出店秘話を明かした。
トリドールHDの粟田社長 加古川観光大使に就任 市と連携協定も
暖簾をくぐると、目の前には積み上げられた小麦粉の山、製麺する職人の姿と麺を切る音、湯気がもくもくと立ちこめる茹で釜。釜で茹でられるうどんは、国産小麦を使用した打ち立てもちもちの麺です。鼻をくすぐるのは、小麦粉の香りと毎日引いているだしの香り。足を進めると、ずらりと並ぶ揚げたての天ぷらと活気のある店員たち。まるで製麺所にいるかのような五感に訴える臨場感のある光景が、全国の「丸亀製麺」で見られます。
トリドールHD(3397) その他(48.19%→48.18%) 粟田 貴也など[変更報告]
讃岐うどん店「丸亀製麺」などを傘下に持つ、トリドールホールディングス社長・粟田貴也さんの故郷、兵庫県加古川市などを訪れます。
旧国鉄・加古川駅近くの路地裏で、初めて開いた飲食店「トリドール3番館」の跡地で伺うのは、開店から続いたお客が来ない日々の苦しさや、そこから「客が本当に求めているもの」を考えるようになった、ビジネスパーソンとしての『源流』と言える体験です。
「体験価値」の提供に取り組み、売上高を伸ばしていった「丸亀製麺」の1号店(加古川店)や、生徒会長としてリーダーシップを発揮した県立加古川東高校など、粟田さんの歩みを辿ります。
「製麺所の風情を手放したら丸亀製麺ではなくなる」トリドールHD粟田社長が語る“二律両立”の経営とは?
一軒の焼き鳥屋から始まり、「丸亀製麺」の大ヒットから東証プライム上場を果たしたトリドールホールディングス(HD)。今や国内外に約20の飲食ブランドを持つまでに成長したグローバルフードカンパニーは、なぜ次々と繁盛店を生み出せるのか。本連載では『』(粟田貴也著/宣伝会議)から、内容の一部を抜粋・再編集。「外食は最も身近なレジャー」をコンセプトに快進撃を続けるトリドールの戦略ストーリーと、成功の源泉とも言える独自の経営論について、創業社長・粟田貴也氏が自ら明かす。
人間力・仕事力を高めるWEB chichiの、丸亀製麺がコロナ禍でも〝挑戦〟〝躍進〟し続ける理由——トリドールHD・粟田貴也のページです。
【会社設立】1995年(平成7年)10月。
【会社概要】家族で利用できる本格的な焼鳥屋を志し、を、ロードサイドを中心に展開。
その後、ショッピングセンターを中心にセルフ讃岐うどん店「」に事業をシフトするとともに多業態化をはかる。
2006年(平成18年)2月に東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。
【経営理念】「ひとりでも多くのお客様に いつまでも愛され続ける 地域一番店を創造していこう」
【代表者】代表取締役社長 粟田貴也
海外に271店舗を構える「丸亀製麺のグローバル展開」はここから始まった
粟田さんは「いまだに創業期の閑古鳥が鳴いていた時のことは、夢に見る。そこからの脱出のために、やはり(他店との)明確な差別化というのが自分の中のテーマ」と説明。「信条は『飽くなき成長』。目標を諦めない、夢を止めないというのが、きょうまでの一貫した思い」と語った。