ユリイカ2023年11月臨時増刊号 総特集=J・R・R・トールキン
『指輪物語』や『ホビットの冒険』といった作品において壮大かつ緻密な世界を構築し、様々な”読み直し”の旋風を巻き起こしてきたJ・R・R・トールキン。後続世代による模倣と継承から、映像やゲームがもたらしたビジュアライズの時代を経て、没後から半世紀が経つ本年、終わらざりしトールキン論に臨みたい。
トールキン(John Ronald Reuel Tolkien)
❖異世界は何度でも
なにか、とても美しいものを / 上橋菜穂子
われらインク人、魔法を使う創造者――講義の合間の異世界談義 / 小谷真理
ファンタジーの祖型はなぜトールキンなのか / 井辻朱美
エンチャントメント、場、空間――ソフィアセンターにおける講演(二〇二〇年九月二二日)/ パトリック・カリー(訳=鏡リュウジ)
❖汲み尽くしがたい源流
『指輪物語』と『ベーオウルフ』の生命循環――「金属文明」の始原へ / 鶴岡真弓
指環と指輪――欲と黄金の物語の系譜 / 一條麻美子
トールキンはなぜ『カレワラ』に出会うことができたのか / 石野裕子
『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』三部作として映画化された、小説「指輪物語」と「ホビットの冒険」の作者、J.R.R・トールキン。
J.R.R. トールキンの発売日順、作品一覧です。発売予定の新刊または最新刊は、2023/05/30発売の『最新版 指輪物語7 追補編 文庫』です。
『最新版 指輪物語2 旅の仲間 下 文庫』 『最新版 指輪物語4 二つの塔 下 文庫』など、J.R.R. トールキンの作品を、本の感想・レビューと一緒に紹介しています。
❖座談会
トールキンに/から伸びる「道」――創られた世界で生きるということ / 大久保ゆう+川野芽生+逆卷しとね
J・R・R・トールキン | ロード・オブ・ザ・リング Wiki | Fandom
❖遠く聞ゆるは懐かしき調べ
『ロード・オブ・ザ・リング――力の指輪』の詩的想像力とは / 伊藤尽
怪物とファンタジーの紡ぎ手たち――J・R・R・トールキンと「人種」をめぐる覚書 / 清水知子
イメージ・ファンタジー・労働の二層性――ラルフ・バクシとランキンバス社による『指輪物語』もののアニメーション / 宮本裕子
トールキンを読むシリコンバレー――カウンターカルチャー、シリコンバレー、『指輪物語』 / 木澤佐登志
ゲーム的ファンタジーとトールキーン世界 / 森瀬繚
❖テーブルを囲んで
中つ国を体験するTRPG――数値勝負から体験へ / 上田明
『一つの指輪:指輪物語RPG』リプレイ抜粋
【新刊】『J・R・R・トールキン 自筆画とともにたどるその生涯と作品』 トールキンに関する著作を(伝記、評伝、解説書など)網羅。
❖創造のカレイドスコープ
トールキンと「ブリティッシュ」/「ケルティック」 / 辺見葉子
二〇世紀カトリック詩人としてのトールキン / 髙橋勇
英雄精神と〈騎士道〉――トールキンのべオルフトノスとガウェイン / 岡本広毅
リーズ大学のJ・R・R・トールキン / アラリック・ホール(訳=岡本広毅)
ロードオブザリングの作者だと知らないで鑑賞しました。
彼の波瀾万丈の人生。
作品の裏にあった事実を知ることができて、感動しまくり。
ホビットやロードオブザリングも再鑑賞してみたいぞ。
【指輪物語】モルドールの暗黒語で喋ってみた【トールキン】 [解説・講座] エルフ語文法解説動画が流行っていたので触発されて。
❖叙述から始めよ
テクストの中の「中つ国」――言の葉が織り紡ぐ再生の庭 / 桑木野幸司
もうひとつのフィクション性――「妖精物語について」における〈現実〉の位相 / 勝田悠紀
ファンタジーの魅惑――J・R・R・トールキン『妖精物語について』におけるフィクション理論 / 岡田進之介
トールキンと現代の神話――準創造という概念をめぐって / 石倉敏明
物語を受け継ぐ方法――「再創造」という創作・読解行為からみる、トールキン再読の可能性 / 渡邉裕子
「ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い」神山健治監督に聞く
❖資料
トールキンをたのしむためのブックガイド / 髙橋勇 編
Tolkien,J.R. R. J.R.R.トールキン 〜 の在庫検索結果 / 日本の古本屋
実話ということ、トールキンが何者か知らず見た。孤児でありながらも、上流階級の学校で人生の親友たちに出会う。彼らを引きつけたのは、言葉、誌、文学。また、孤児として引き取られた家で生涯の伴侶とも出会う。互いを引きつけたのは言葉や音楽。言葉は単体では意味をなさないかもしれないが、詩となり、物語となり、音楽となり、人々の生活を実りあるものとする。しかし、戦争によって、その親友とも一生会えなくなってしまう。人は悲しい時に、文学や芸術に触れると、より一層心を癒やしてくれる。戦争と言う過ちを幾度も繰りす人類への警鐘、人々を豊かにするのは戦争ではなく、文学や芸術であること、そこから得られる友や家族との時間、ということが言いたかったのかな。もう一人の親友がどうしてしまったのか、気になった。
「指輪物語」のトールキンが自筆の絵で描いたファンタジー世界 ..
『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』シリーズの原作者として知られ、現代のファンタジーの基礎を築いたと言われる作家、J・R・R・トールキンの半生を映画化。魔法使いやホビット族、ドラゴンやエルフといったファンタジーの世界がどのように創り出されたのかが明かされる。トールキンを演じるのは、『X-MEN』シリーズのニコラス・ホルト。
ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い | 109CINEMAS
幼くして父を亡くし、12歳で母親も失ったトールキンは、母の友人だった神父の後見の下、上流家庭の子らが通う名門キング・エドワード校に通うことに。奨学生で孤児のトールキンは孤立するも、3人の芸術を愛する少年と出会い秘密クラブ「T.C.B.S.」を結成し、かけがえのない絆で結ばれていく。一方で、トールキンは下宿先の3つ年上の女性、エディスとも惹かれ合っていた。しかし、時が流れ大学生となったトールキンや仲間たちに、第一次世界大戦の影が迫り始める。
ジョニー・デップ; ウィリアムシェイクスピア; J・R・R・トールキン; トム・ヒドルストン
世界中の老若男女に愛されているファンタジーの金字塔「指輪物語」。2001年にはピーター・ジャクソン監督によって『ロード・オブ・リング』として映画化され、3部作の完結編『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(03年)はアカデミー賞で作品賞、監督賞を含む11部門を独占した(これは『ベン・ハー』と『タイタニック』に並ぶ史上最多タイの記録だ)。12~14年には前日譚となる『ホビット』3部作が公開され、今後はアマゾン・スタジオでドラマ化も進行中だ。
J・R・R・トールキン×監督・脚本デヴィッド・ロウリーが贈る、壮大なダーク・ファンタジー 映画『グリーン・ナイト』
それらの原作を生み出したのが、小説家であり言語学者でもあるJ.R.R.トールキンだ。「中つ国」(ミドルアース)と呼ばれる世界を作り上げ、言語や歴史に至るまでゼロから構築し、ホビットやエルフ、ドワーフ、オーク、魔法使いといった種族に息吹を与えた人物。後にも先にも、これほどの才人は現れないだろう。
トールキンの詩集「The Collected Poems of J
『ホビット』を観ていなかったことによる不安はあったが、ご無用。重厚感の漂う伝記のような話。
トールキンの人生について描いているが、軸となるのは「出会い」だ。両親を早くに亡くしたトールキンが、人との出会いによって変わっていく。また、彼の人間力を大きく強くしていく。第一次世界大戦の戦火を途中に挟みながら流れて行く。大きな盛り上がりこそなかったものの、暖かさを持ったストーリーに引き込まれた。
映画『トールキン 旅のはじまり』ロード・オブ・ザ・リングの原作者J.R.R.トールキンの半生描く ..
しかし、彼の小説や映像化作品は鑑賞していても、その人となりやどんな人生を歩んだのかを知っている人は少ない。トールキンはどんな人物だったのか?そして、「ホビットの冒険」や「指輪物語」はどのようにして生み出されたのか?それを解き明かすのが、映画『トールキン 旅のはじまり』だ。
ニコラス・ホルトが主演する「トールキン 旅のはじまり」の新たな特別映像がYouTubeで公開された。
『トールキン 旅のはじまり』は、第一次世界大戦の真っただ中、衰弱しきったトールキン(ニコラス・ホルト)が戦場で過去に思いを馳せるシーンから始まる。1892年にこの世に生を受けた彼は、教育熱心な母の影響で幼くして語学の才を開花させ、創作活動にも強く興味を抱くようになった。物語は序盤から、後の大作家のルーツを明かしていく。トールキンの作家としての基盤は、母の存在なくしては築かれなかったのだ。
トールキンは、『指輪物語』を根本的に宗教的 でカトリックの作品であり、宗教的要素は物語と シンボリズムに浸透している、と書き残している。
しかし、12歳のときに母が亡くなり、トールキンと弟は教会の司祭を後見人に、ある婦人に孤児として引き取られる。そこで出会ったのが、運命の相手エディス(リリー・コリンズ)だ。共に孤独を抱えた2人は意気投合し、その絆は恋愛感情へと変わっていく。
ローハンの戦い』日本語版フッテージ映像解禁! | アニメイトタイムズ
さらに、トールキンは生涯を通して固い友情を育む3人の学友と出会う。画家を目指す校長の息子ロバート・ギルソン(パトリック・ギブソン)、劇作家志望のジェフリー・スミス(アンソニー・ボイル)、作曲家の卵クリストファー・ワイズマン(トム・グリン=カーニー)だ。彼らと切磋琢磨するなかで、トールキンはぐんぐんと感性を育んでゆく。
「ホビットの冒険」のホビット村の絵。丘にあの特徴的な丸いドアが見える! ..
「シルマリルの物語」では、世界の創造やエルフ、人間、ドワーフの誕生、シルマリルと呼ばれる宝玉をめぐる古代の戦い、「指輪物語」に登場するアラゴルンとアルウェンの祖先であるベレン(人間)とルーシエン(エルフ)の種族を超えた愛など、中つ国における様々な歴史的な出来事を知ることができる。一つの世界における創造から数千年にわたる年代期を一人で構想したと思うと、その想像力は凄まじい。