痛み止め。効かない?!内服の効果の比較 | 都立大整形外科クリニック



今までは、整形外科医が処方するランキングでした。では、痛み止めの強さランキングでは、どうなるのでしょうか?これは、第5位 カロナール 第4位 セレコックス 第3位 ロキソニン 第2位 ボルタレン 第1位 トラムセットの順になります。理由は次の通りになります。カロナールはアセトアミノフェンで鎮痛効果のみ、セレコックス、ロキソニン、ボルタレンは非ステロイド系抗炎症炎薬で鎮痛効果と消炎効果と解熱効果がある、トラムセットはアセトアミノフェンと弱オピオイドによる強力な鎮痛効果という結果ですね。


それ以外では、セレコックスやカロナールと言う内服が処方される事が多いです。 ..

ロキソニンは、とても有名な痛み止めで市販薬でも販売されています。キレのあるお薬で、強い鎮痛効果と抗炎症作用から、筋肉痛や関節痛に効果を発揮します。日本整形外科学会の調査によると、整形外科医の約80%がロキソニンを日常的に処方しているという結果が出ています。

痛みに対する治療は原因によって異なりますが、風邪による頭痛、のどの痛み、打ち身や疲労による筋肉痛など物理的な炎症によって急性に起きている場合は抗炎症薬が有効です。アセトアミノフェン(カロナール)は胃に優しい炎症止めです。ただし深酒をする方は肝障害をきたすことがありますのでご注意ください。カロナールではちょっと効き目が不十分という方はロキソプルフェン(ロキソニン)が手軽です。胃が荒れやすい事と、熱があり脱水状態では腎障害に気を付けることが必要です。胃の弱い方は胃薬と一緒に内服し、脱水がないように気を付けて、尿の色が黄色く濃くなっていたら脱水ですのでご注意を。セレコキシブ(セレコックス)はロキソニンより胃に優しい鎮痛薬です。抗炎症薬は原因を取り除くわけではありませんが、炎症は炎症を呼びますので、一度炎症を抑えることは痛みの悪循環を防ぐためには有効です。整形外科の先生はステロイドの局所の注射や麻酔薬によるブロック注射を使用しますが、痛みの悪循環を取るのに効果があります。西洋の薬は症状を取る対症療法ですが、一方、風邪のvirusなどに対して原因治療をする場合は、葛根湯や麻黄湯による免疫上昇、血流改善、体温上昇による抗virus効果を利用しますが、痛みを緩和する効果もあります。漢方を利用するとロキソニンなどの痛み止めを使う頻度はずいぶん減ります。

セレコックスとカロナール(アセトアミノフェン)どちらが良いか?


近年、市販薬の普及により、痛み止めへのアクセスが容易になっています。しかし、その手軽さから、誤った痛み止めの使い方が蔓延しています。2023年のThe Lancetの報告によると、不適切な痛み止めの使用による健康被害は年々増加傾向にあるとされています。

NSAIDsとは、非ステロイド系の解熱鎮痛剤の総称です。NSAIDsは市販されているものが多く、バファリンやイブ、ロキソニン、ブルフェン、ボルタレン、カロナール、セレコックスなどがあります。カロナールは厳密にはNSAIDsではなく、副作用が少ないため比較的安全であるとされています。巷では、解熱鎮痛剤の鎮痛作用の強さのランキングのようなものが多くありますが、解熱鎮痛剤の効き目は個人差があるため、ご自身に合うものを探しましょう。世の中のすべての痛み止めは基本的にNSAIDsですが、片頭痛には効果が無かったり、緊張性頭痛にもあまり効果がないため頭痛が起きたときの一時しのぎとして使用し、過大な期待はしない方が良いでしょう。

アセトアミノフェン(カロナール)は胃に優しい炎症止めです。ただし深酒を ..

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