最新為替見通し|UBS SuMi TRUSTウェルス・マネジメント株式会社


そうだとしたら、中国経済の復活か否かが、豪ドル下落トレンド転換の大きな目安となりそうだ。仮に、中国経済が長期的な衰退に入ったと考えた場合、豪ドルの反発も限られるという見方になるだろう。


弊社シニアリサーチアナリストの和泉が2024年の豪ドル相場の見通しを分かりやすく解説.

豪ドルの上値余地を探る上では、RBAによる金融政策の動向が最大の焦点となりそうです。RBAは2020年11月に政策金利を同国史上最低値となる0.10%に引き下げましたが、2022年5月の会合で利上げに踏み切りました。2023年4月の会合で利上げを見送り、10会合に及んだ連続利上げがストップしたものの、翌5月にはインフレの上振れリスクなどを理由に利上げを再開、予想外の決定でマーケットを驚かせました。
RBAは2024年6月の会合で政策金利を据え置き、4.35%の高水準で維持することを決定しました。声明では「直近のインフレ率は低下ベースが鈍化」と引き締めの可能性に含みを持たせており、その後行われたブロックRBA総裁の記者会見では、利上げの議論があったことも伝えられました。RBAの政策運営は豪ドル/円に対して大きな影響力を持つためその動向は注視しておきたいです。

豪ドル相場を見通す上で最も注目したい指標が、RBA金融政策発表です。RBAは現在の金利据え置きによって、インフレ抑制に向けた行動を続けていますが、現時点でインフレ率はRBAが物価目標としている年2%~3%のレンジを依然上回っています。

上述したようにRBAは足元のインフレ動向を背景に引き締めスタンスをとっているため、当面は現行の金利水準の維持が想定されます。とはいえ、経済指標(データ)次第であることに変わりないため、今後も声明等の内容に注目しつつ、指摘されるインフレリスクや経済の不確実性などの要素を見定めていく必要があるでしょう。

[PDF] 投資のヒント 豪州準備銀行のタカ派姿勢が豪ドル相場の堅調を下支え

さらに、ユーロ/スイスフランは11月と12月の2カ月連続で、20回中14回も陰線が出現するのアノマリー、トルコリラ/円も過去18回中、11月は12回、12月は11回の陰線が出現するのアノマリーが確認できるので注目です。

また併せて、毎月公表される豪雇用統計も押さえておきたいです。直近は雇用環境も大都市のみならず幅広い地域で改善していることが確認されており、正規雇用を中心に底堅さが伺えるなど賃金上昇に繋がりやすい状況が続いています。対して、コロナショックで一時悪化した失業率は改善を続け、およそ50 年ぶりの低水準で推移しています。雇用者数や失業率のデータはRBAが非常に重視しているデータで、これらの変化に着目することで、今後のRBAの金融政策や豪ドル/円相場を見通すヒントが見えてくるかもしれません。

豪ドル円転落 3週間で14%安 オーストラリア中銀は維持見通し

以上のように見ると、モノの価値が高まるインフレ局面でも、代表的な資源国通貨とされてきた豪ドルが下落トレンドを続けたのは、上海株の下落が示す中国経済衰退の懸念が強く影響した可能性があるのではないか。

豪ドル/米ドルの下落トレンドが続くなら、経験的には一時的な豪ドル反発も52週MAを大きく、長く超えない可能性が高くなる。以上を前提にするなら、2024年の豪ドル/米ドルは、0.6~0.7米ドル中心での予想レンジとなるのではないか。

実際、主要先進国通貨である日本円、英ポンド、スイスフラン、豪ドル ..

資源国通貨とされながら、CRB指数などとの連動性が薄れた豪ドルの動きをある程度説明できそうなのは、上海総合指数など中国株の下落トレンドだった(図表4参照)。豪州は、対中国貿易取引シェアが高いことから、中国経済の影響を受けるとして、豪ドルと中国株の一定の相関関係はかねてから知られてきたことだ。そんな中国株は、中国経済の衰退への懸念が広がる中、2021年から下落トレンドが続くようになったが、これと豪ドルの下落トレンドは、基本的に重なってきたように見える。

12月はいくつかの日で円安の傾向が確認できますが、特に注目したいのは26日と27日です。上の表を見ると、26日は豪ドル/円とニュージーランドドル/円で陽線の出現確率が100%と、過去20年間で取引が行われていた日はすべて陽線が出現していたという、非常に強い「円安」アノマリーがあります。


積立利率変動型一時払終身保険(米ドル保険料建 15)/積立利率変動型一時払終身保険(豪ドル保険料建 15) ..

かつては高金利通貨の代名詞であった豪ドル。現在でも個人投資家からの人気は健在で、2023年の国内の個人投資家における取引金額割合では3位の人気を誇っています。「みんなのFX」では、豪ドル/円のスプレッドが0.5銭(AM8:00~翌日AM5:00 原則固定(例外あり))と低コストでお取引いただけます。また、オーストラリアの政治経済や、チャートのテクニカルポイントに関するニュース配信も豊富ですので、豪ドル/円のお取引は「みんなのFX」のご利用をぜひご検討ください。
なお、先述の通り、豪ドル/円の値動きやスワップポイントの変動は、鉱物資源の需要に左右される傾向が強いため、世界経済や中国経済の動きに影響されます。また国内景気や、インフレ動向を判断するRBAの政策金利・声明文もしっかりウォッチしながら取引すると良いでしょう。
(2024年5月時点 トレイダーズ証券 市場部)

豪ドルはやばい?今後の見通しや豪ドル/円取引のポイントを解説. 最終更新日: 2024年12月4日.

代表的な資源国通貨である豪ドルの中長期トレンドは、長い間CRB(コモディティ・リサーチ・ビューロ)指数など資源・穀物関連のインデックスと高い相関関係があったが、それが2020年の「コロナ・ショック」、更には世界的なインフレに直面する中で大きく変化した(図表3参照)。

【2024年7月24日】豪ドル/円の見通し 中銀会合がカギを ..

2023年、ユーロ/円などクロス円の多くが2022年までの外貨高値を大きく更新する中で、豪ドル/円は相対的に「上げ渋る」結果となった(図表5参照)。その一因は、すでに見てきたように、対米ドルでも豪ドル安が続いたことだろう。

【2024年最新版】豪ドルが今後100円を超える見通しを徹底解説

下の表は主要通貨ペアの過去20年間の月足を調べた中から、米ドル/円、ユーロ/米ドルなどの主要通貨ペアと、11月に注目したい通貨ペアの「陽線」の出現回数と「陰線」の出現回数をまとめたものです。

【2024年7月17日】豪ドル/NZドルの見通し RBAはタカ ..

また、27日も陽線の出現確率がユーロ/円で92%、スイスフラン/円で96%とかなり高く、英ポンド/円は78%、豪ドル/円は73%、ニュージーランドドル/円は77%と、主要な通貨ペアの多くで陽線の出現確率が高い「円安」のアノマリーが確認できます。

【2024年4月4日】『4月強気相場』と足もと留意点 豪ドル/円・NZドル/円の見通し(津田隆光) · Comments3.

コモディティ価格の上昇による貿易黒字は中国需要に依るところが大きいため、中国国内の経済動向や豪中関係の政治的変化にも気を配る必要があります。

現在の中国経済ですが、その足元は今まさに正念場を迎えているといっても過言ではないでしょう。2020年のコロナショック以降、初期段階では迅速なロックダウン(都市封鎖)やワクチン接種の進展から早期の経済立て直しに期待がかかりました。ただ、金融緩和による投資マネーの流入で不動産価格が高騰し、政府は住宅ローンや不動産開発企業への融資に規制を設けました。これを契機に中国市況は低迷をはじめ、中国恒大集団などが経営危機に陥りました。

足元でも、不動産を巡る不透明感が幅広く経済の足かせとなる展開が続いており、中国当局はその対応に様々な手を講じています。今後のオーストラリア経済の見通しを見極めるうえでも中国の政治・経済動向には目を向けておく必要がありそうです。

【見どころ解説!】豪ドル/円 辰年最後の買い場探し?(津田隆光)

豪ドル/円は値幅が2円を超える大陽線が出ており、実体を98円台に戻しています。96.00-10の強い抵抗を守り切った感があり、一段の上昇に繋がり易くなっていますが、中期トレンドが弱いので引き続き上下動を繰り返しながら上値余地を探る動きが継続すると見られます。目先は押し目買い方針継続です。買いは97.50-60の押し目待ちとします。損切りは97.00で一旦撤退です。売りは引き続き様子見です。上値抵抗は98.50-60,99.00-10,99.60-70に、下値抵抗は97.90-00,97.50-60,97.20-30,96.60-70にあります。続伸した場合でも100~101円台はまだ壁となりそうです。短期トレンドは96円を割り込んで終えない限り、“豪ドルやや強気”の流れを維持します。

豪ドル円予想「上値トライの動き。」FXチャート分析 2024/12/20

2023年の豪ドル/米ドルは、基本的に52週MA(移動平均線)を大きく超えられない動きが続いてきた(図表2参照)。このような値動きは、2021年2月0.76米ドルから始まった豪ドル下落トレンドが続いてきた可能性を示している。経験的には、豪ドルが下落から上昇へトレンド転換するためには、この52週MAを大きく、長く上回る必要がある。

一段の上昇の可能性。 豪ドル/円は値幅が2円を超える大陽線が出ており、実体を98円台に戻しています。

そもそも、豪ドル/円の5年MA(移動平均線)かい離率は、2022年以降プラス2割近くまで拡大し、経験的には豪ドル高・円安の循環的な限界圏での推移が続いていた(図表6参照)。

2024 年これまでのドル円値幅は 22 円 38 銭と、2023 年の 24 円 70 ..

米ドルは引き続き全面安を予想する。米国とその他G10通貨諸国では、金融政策に乖離が見られるためだ。日本円と豪ドルはオーバーウェイトとする。

【2024年5月1日】豪ドル/NZドルは豪中銀会合に要注目 ..

その後の豪ドル/円の下落により、5年MAかい離率も縮小しましたが、なお「上がり過ぎ」圏にあることには変わりなさそうです。その意味では、このような「上がり過ぎ」が是正される中で、2025年は豪ドル/円の下落トレンドが展開する可能性が高いと考えています。

(注)市場予想はエコノミスト予想コンセンサス(米国:2024年8月

今回は2023年6月の見通しを終了し、新たに2024年6月の予想を加えた。2024年6月予想は、米ドルがそれまでにさらに下落するとの我々の見方を反映している。第1に、輸出国の経済見通しは米国よりも良好である。第2に、我々のバリュエーション・モデルは米ドルが非常に割高であることを引き続き示唆している。経済環境を考慮すると、米ドルとその他G10通貨の間のバリュエーション格差は今後数四半期の間に縮小すると考える。

11月は「トルコリラ/円」での円高に注目! また、11~12月にかけて対円、対米ドル、対豪ドルなどで「NZドル高」のアノマリーにも注意!

特に有名なアノマリーとして、「ゴトー日(5・10日)アノマリー」があります。これは、金融機関が顧客に適用するその日のレートを決める日本時間の午前10時ごろの「仲値」に向けて、特にグローバル企業の決済が集中しやすい5や10のつく日は米ドルが買われて円安になりやすい傾向にあるというもので、この動きを利用した「仲値トレード」と呼ばれる取引手法は一部のFXトレーダーから注目されています。