[通貨オプション]変動率低下、ドル円相場が安定 | 企業情報FISCO
実際に通貨オプションを銀行にオーダーする際に留意しておくべき点についてご紹介します。まず先物為替予約の場合、銀行へのオーダーの仕方には、①マーケットオーダー(成行注文) ②リーブオーダー(指値注文)の2通りがあります。①は現在のマーケット水準で取引を行い、②では自身が希望する水準にマーケットが到達した場合に取引を行うように銀行に依頼する注文です。ただし、②のオーダーの際には先物レートではなくスポットレートの水準を指定しておいて、そのオーダーが成約した時点で先物取引とする(足決め)のが一般的です。通貨オプションの場合も、同様にマーケットオーダーとリーブオーダーでの注文が可能です。ただしオプションの場合にはスポットレートもオプションの価格に影響しますが、スポットレート自体が常に変動しているので、プライスを聞く際には「ドル円140円として、行使期日3ヶ月、行使価格145円のドルコールオプションのプレミアムはいくらですか?」のように、一旦スポットレートを仮のレート(その時点の実勢スポットレートに近いレートでも、少し離れたレートでもよいです)に固定した上でオプション価格を尋ねることになります。リーブオーダーを依頼する際には、「行使期日3ヶ月、行使価格145円のドルコールオプションのプレミアムが2円となるようなスポットレートはいくらですか?」のように、ターゲットとなるプレミアムを決めた上で、そのために必要な為替レートの水準を尋ねます。
コラム:動かぬドル円のからくり、オプション市場の異変=高島修氏
例えば145円のドルコールオプション購入した場合、145円以上の円安リスクは完全にヘッジされています(プレミアムは支払う必要あります)。ただし、行使期日までに例えば130円まで円高に振れたとすると、すでにドルコールオプションでリスクヘッジはしていますが、この水準で先物予約を別途締結してもOKです。もしこの後反転して145円を超えた場合には、ドルコールオプションも行使できるので、ドル買いの金額が2倍になりますがドル買いのレートはその時点のマーケット水準よりも下(130円と145円)なので、ドルを売り戻せば利益を確保できます。また権利行使前であればドルコールオプションそのものを売却してプレミアムを受け取ることも可能です。このようにオプション単体購入によるヘッジの場合は機動的なヘッジが可能になるのですが、その分リスク管理は複雑になります(リスク管理をシンプルにするために機動的なヘッジに制限をかけるケースもあります)。
プレーンバニラオプション単体の購入の場合、元本金額は行使価格で100%ヘッジされます。
[通貨オプション]R/R、ドル・円下値ヘッジ目的の円コール買い強まる
まずヘッジポリシーを策定し、オプション取引の許容範囲を明確にします。オプションの売却はNGなのか、レンジフォワードであればOKなのか、オプションでヘッジするのは全体のエクスポージャのうち何%までか、最長の行使期日はどこまでかなど、客観的に明確な基準を設けて、この基準がきちんと遵守されているかをモニターします。
通貨オプション購入の際のプレミアム支払を回避する方法として「ゼロコストオプション」を紹介しました。オプション取引はヘッジ手段として魅力的な商品ですが、その対価であるプレミアムそのものを安くするために発案されたのが「エキゾチックオプション」です(通常のオプションは「プレーンバニラオプション」と呼ばれます)。エキゾチックオプションには様々なタイプのものがありますが、その中でも代表的なものに「ノックアウトオプション」があります。これはオプションに「消滅(ノックアウト)価格」が設定されており、行使期日までに為替レートが消滅価格に到達した場合にオプション取引が消滅してしまうというものです。例えば「行使期日3ヶ月 行使価格140円 消滅価格150円」のドルコールオプションを購入すれば、3ヶ月に140円でドル円を買う権利を保有できるのですが、3ヶ月の間に一度でもドル円が150円を超える円安となった場合、この権利が消滅してしまい、権利を行使することができなくなってしまいます。オプションの買い手の立場からすれば、せっかく購入した権利が消滅するかもしれないリスクを抱えることになるので、そのリスクに見合う分だけプレミアムが安くなります。支払うプレミアムの金額が小さくなるのは大きな魅力ですが、ヘッジとして利用する際には注意が必要です。輸入企業がヘッジ手段として上の例のノックアウトオプションを購入した場合を考えてみます。行使価格140円のドルコール購入で円安リスクをヘッジしたはずが、150円まで円安が進んでしまうとオプションがノックアウトしてしまい、ヘッジがなくなってしまいます。しかもその時の為替レートは150円なので、あらためてヘッジをしようとすると大幅に円安水準でのヘッジとなってしまいます。
ドル・円オプション市場で変動率は連日上昇。週初めで買戻しが優勢となったほか、リスク警戒感を受けた買いが優勢となった。
ただし、ドルプットの売却に伴うリスクには注意が必要です。行使期日に135円よりも円高となっていた場合、購入したドルコールオプションの権利は放棄しますが、売却したドルプットオプションは権利行使されるので、その結果、ドル円を135円というマーケットよりも高いプライスで買うことになります。しかしオプション取引時点と比較すると円高のレートですから、元々135円まで下がったら喜んでドル円を買いたいと思っていたとすれば十分納得できる水準と言えるでしょう。オプションで為替ヘッジしたいが、プレミアムの支払いが・・・という向きには一度検討してみる価値のある戦略ではないでしょうか。
そこで登場するのが「ゼロコストオプション」です。これはオプションの購入と同時に別のオプションを売却して(複数のオプションを売却する場合もあります)、オプションプレミアムをネットでゼロにしようと戦略です。オプションの組み合わせには様々な種類がありますが、最も代表的な戦略は「レンジフォワード(リスクリバーサルとも呼ばれます)」です。レンジフォワードでは、同じ行使期日の行使価格の異なるコールオプションとプットオプションの一方を購入して、もう一方を売却します。例えば行使期日3ヶ月の150円のドルコールオプションを購入する一方で、ちょうどプレミアムが同金額となるようなドルプットオプション(仮に行使価格135円とします)を売却すれば、オプションプレミアムを支払うことなくドルコールオプションを手に入れることができます。
[通貨オプション]OP売り、クリスマス祭日控え(FISCO 株・企業報)
売却したオプションが将来行使されて損失が発生する可能性が高い、またその損失額が大きくなる可能性が高いと想定される場合には、オプションの売り手はそのリスクに見合う高いオプションプレミアムを買い手に要求します。オプションの売り手の損失額は行使期日の為替レートによって決まるので、将来為替レートが大きく変動している可能性が高いほどオプションの価格は高くなり、反対にあまり為替レートは動かないと見込まれるケースではオプションの価格は安くなります。足元の相場の変動や今後予定されているイベントなど様々な要因に影響を受けて、マーケット参加者の相場に対する見通しも変わります。BSモデルにおける「ボラティリティ」はこの相場変動に対するマーケット参加者全体の思惑を反映するものと理解すればよいかと思います。
他の金融商品同様、オプションの価格もマーケットの需給によって決まります。ブラックショールズ(BS)モデルがその価格モデルの代表です(通貨オプションにはBSモデルの修正版のガーマンコールハーゲンモデルが利用されます)。このモデルでは①為替レート、②行使価格、③ボラティリティ、④行使期日までの時間、⑤無リスク金利をインプットとしてオプションの価格を求めます。
先週のドル円相場は方向感のない展開。週初は米国の追加財政支援への期待からドル売りが優勢であったが、新型コロナウイルスの感染拡大や.
先物為替予約と通貨オプションはいずれも為替リスクをヘッジする手段として利用されていますが、その違いはどこにあるのでしょうか?両者を比較するために、現在のドル円レートが140円、3ヶ月物先物レートが138円として、3ヶ月後にドル決済の予定がある輸入企業のケースで考えてみましょう。今、ドル買先物為替予約を締結すれば、3ヶ月後の支払い円貨額を確定することができます。その際に適用されるレートは138円です。しかし、先物予約を締結した後にドル円が下落してしまったら、「もう少し待ってからドルを買えばよかった・・・」と後悔するかもしれません。一方、ドルコールオプションの購入で円安リスクをヘッジする場合、まず行使価格は自身で設定することができます。例えば行使価格145円のドルコールオプションを購入すれば、その後どんなに円安になったとしても145円でドルを買うことができる一方で、取引後に円高局面があった場合にはそのメリットを追求することもできます。ただし、オプション購入の際には「プレミアム」を支払う必要があります。
通貨オプション ボラティリティー ドル円1週間9%台後半 · #IT 経済ニュース · #マーケットニュース.
通貨オプション取引は、その買い手にとっては「将来の為替マーケットの変動に対する保険」の役割を果たします。通常の保険に加入する際に保険料の支払いが必要となるように、オプションを購入する場合も、売り手に対して代金を支払う必要があります。この代金のことを「オプションプレミアム」または「オプション料」と呼んでいます(このようにオプションには独特の用語がたくさん出てきます・・・)。
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一方、先物為替予約とは「将来のある期日において為替取引を決められたレートで行う取引」のことで、例えば「3ヶ月後にドル円を139円20銭で買う」取引です。この取引で適用される為替レートは「先物(予約)レート」あるいは「フォワードレート」と呼ばれ、取引時の為替スポットレート、両通貨の金利、需給を元にマーケットで決まったレートが適用されます。
レバレッジドファンドはドル円相場に対し強気に転じ、今後数カ月で最大5%の上昇を見越したポジションの設定を急いでいる。
「ドルプットオプション」の場合には、行使期日にドル円スポットレートが行使価格よりも円高になっていれば権利行使をして、行使価格よりも円安であればオプションは行使せずにマーケットでドル円を売ることができます。
一方、オプションの売り持ちは、ドル高円安局面では現物でドルを買い、ドル安円高局面では現物でドルを売ります。
例えば、「行使期日3ヶ月、行使価格150円のドルコールオプション」は、3ヶ月後にドル円を150円で買うことのできる”権利”です。この権利の売買がオプション取引です。このオプションを購入した人は、3ヶ月後にこの権利を行使するか、行使しないかを自身の判断で決められます。3ヶ月後にドル円が160円になっていた場合、この権利を行使すればマーケットよりも10円(=160-150円)安い価格でドルを買うことができるので、もちろん権利行使しますが、反対に3ヶ月後のドル円が130円になっていた場合はどうでしょうか?わざわざ150円でドルを買わなくても、マーケットではもっと安い価格(=130円)でドルを買えるわけですから、オプションの権利は行使せずに放棄してしまえばよいのです。
たとえば円とドルの通貨ペアを原資産とする場合、円を売ってドルを買うものを、円 ..
オプション取引とは、「ある特定の資産をあらかじめ決められた期日(=行使期日)にあらかじめ決められた価格(=行使価格)で買う(コールオプション)、または売る(プットオプション)権利を売買する取引」のことで、為替取引を対象にしたものを特に「通貨オプション」と呼んでいます。
ドルプットオプション、略して「ドルプットオプション」と呼びます。
社債に個別株式のプットオプションの売りが組み込まれており、株価が一定ラインを下回ると債券の償還は額面金額ではなく、株式で行われます。プットオプションのプレミアム分、クーポン(利息)が高く設定されています。
[通貨オプション]OP売り継続、重要イベント通過で(フィスコ)
また、個人にも取引しやすいカバード・ワラントもあります。カバード・ワラントとは、オプションを小口に証券化した有価証券のことです。
リスク・リバーサルは、通貨オプション取引の一種に基づいた指標で、先行きの為替相場の急激な変動
支払利息は、通常の変動金利型と比べて、オプション・プレミアムの支払い分ほど高めになります(変動金利よりは高く、長期固定金利よりは低い)が、金利上昇リスクをあらかじめヘッジできます。
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「ロングストラドル」では、同一限月の行使価格が等しいコールオプションとプットオプションを同時に保有します。
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具体的には、同一限月の行使価格が等しいコールオプションの売りとプットオプションの売りを同時に仕掛ける「ショートストラドル」という方法です。
[通貨オプション]OP売り、クリスマス祭日控え | マネーポストWEB
原資産の市場価格が横ばいで推移すると予想される場合、通常の方法では利益を得ることは困難です。しかし、この場合でも、オプションを使えば、利益を上げることが可能となります。
豪ドル/円 為替・チャート:外国為替 | マーケット情報 | 松井証券
しかしプットオプションを買えば、原資産の市場価格の下落に応じて利益を得ることができます(予想に反し市場価格が上昇しても、損失は限定されます)。