プロトンポンプインヒビター(抗潰瘍薬)1種類と抗生物質2種類(アモキシシリン+クラリスロマイシン)を1週間服用します。


医歯大の木村浩子先生による報告(注5)では、この口腔内装置を着装した患者の予後調査では、3カ月後の時点で117名中、著明改善9.4%、改善73.5%であったと述べている。ただ同時にカウンセリングでも改善78.6%だとしているので、口腔内装置を着装が他の治療法よりも優れているかどうかはこの報告だけから断言はできない。


クラリスロマイシン おならについて | 医師に聞けるQ&Aサイト

ロミタピドメシル酸塩、タダラフィル〔アドシルカ〕、チカグレロル、イブルチニブ、アスナプレビル、ダクラタスビル塩酸塩・アスナプレビル・ベクラブビル塩酸塩、イバブラジン塩酸塩、ベネトクラクス(用量漸増期)
理由:クラリスロマイシンが上記を代謝する主な酵素の働きを阻害することで、血中濃度が上昇する可能性があるため。

小野先生はこうした機序を抑制するため、仕組みを習慣的な噛みしめや口蓋への舌圧接などの緊張について自覚しやすいように一種のマウスピース(スプリント、口腔内装置)を装着させる治療を提唱している。

なぜ抗生物質は飲みきらないといけないのか? | フラワー薬局通信

すなわち呑気症は「お腹の張り」「ゲップ」「ガス」「腹痛」「お腹が鳴る」などの症状を併発しやすいことがわかる。

呑気症の患者はお腹の張りや腹痛といった症状があり、それは口から呑み込まれた空気のせいだ、とする考えは以前からあり、たとえば1979年に発行された内科学の教科書(注1)にも「消化管に停留する空気の約70%は口からのみ込まれたもの」とある。
しかしそのことがちゃんと証明されたのは意外に新しく2009年のことだとする説がある(注2)。それというのもお腹のレントゲンなどによって胃腸にガスが溜まっているという所見があったとしても、そのガスが口から呑み込まれたものだとは断言できない。たとえばそのガスは次のような可能性がある。それは体の内部で生まれたもの、消化不良となった炭水化物などの食べ物によってできたもの、細菌の増殖によって引き起こされたもの、胃腸障害のため空気が溜まっている、といった可能性だ
このため2009年にGerritという研究者が(注3)10人の呑気症患者に対して腹部レントゲンの他、pHインピーダンス(酸性アルカリ性の程度を計測することで食道の空気の流れが分かる)で24時間モニターすることで実際に、空気が口から胃に向かって流れていることを証明した。
本当にこれまで、呑気症の症状が空気を呑み込むせいだということを検証した研究者がいなかったのかという点ははっきりしない。しかしこうした検証の試みがほとんどなかったのは確かで、これは呑気症という病気に注目する研究者が少ないという現状を示しているのかも知れない。
ちなみにこの論文ではガス溜まりは胃、小腸、大腸のどの部分でも発生するということや治療法が確立されていないことなどにも言及している。

「下痢や便秘に効く?」「妊娠・授乳中に服用可?」「おならはなぜくさい?」「どんな効果?」などがわかります。

この他に、早食いなどとも関係し、食事の際に食物と一緒に空気を飲み込むために、症状が出る場合もあるようです。
治療としては、ストレスや緊張、不安などの原因となりそうな要因を考え、可能な限り減らすことが優先されます、抗不安薬や抗うつ剤などが有効なこともあります。
なお噛みしめ呑気症候群というほぼ呑気症と同一の病態があります。これは無意識のうちに奥歯を噛みしめ、空気を含む唾液を飲み込んでしまい、お腹に空気がたまるため腹部膨満などの症状が現れるというものです。
ただし噛みしめ呑気症候群という視点からアプローチする口腔外科や歯科の先生たちも、スプリント(マウスピースの一種)療法などの他に心療内科的な治療が必要なことは認めています。

本来であれば感染症の原因となっている細菌に効果がある抗菌薬でも、定められた用法・用量通りに服用しないと効果が十分でなくなることで症状が長引くばかりか、服用していた医薬品が効きにくくなるよう細菌が変化してしまうことがあります。

本題の前にまず、「抗生物質」と「抗菌薬」の意味を整理しておきましょう。 ..

(注5)木村浩子:空気嚥下症 (いわゆる噛みしめ呑気症候群) と頭頸部不定愁訴に関する臨床統計的検討,日本歯科心身医学会雑誌,2007;22(2):73-83.
(注6)小野繁ら:「噛みしめ呑気症候群」としてとらえる呑気症の臨床経験:空気嚥下機構と治療効果について,心身医学, 2009;48(6):575

おならが出やすいのは食べ物のせいだ、と考える人が多いようだ。それ自身は間違いのではないが、誤解も多い。まず口から入った空気の一部がおならになる。これは窒素が主体なので臭いはない。
もう一つは小腸で消化吸収されなかった食物残渣が結腸(大腸)において腸内細菌(バクテリア)によって変化(発酵など)して生まれる。このガスの一部は血液中に吸収され肺に運ばれ、呼気になり、残りがおならになる。
まずガスの量はどうやって決まるのだろうか。一つはガスが出やすい食べ物をどれだけ摂取したかで決まる。もう一つは腸内細菌の状態(腸内フローラ)である。腸内フローラは個人差が大きいが、その組成は食物や環境の変化を受けにくい。つまり腸内フローラの組成によっては、ガスを生成しやすいタイプの人もいるということだ。そして腸の健康状態も関係する。
ただし、健康な人の場合、ガスのためにお腹の症状を訴えことはない。というもの、健康な人は大量のガスが腸内で発生しても、無症状で排出させることができるからだ。
ではおならの臭いはどうやって決まるのだろうか。小腸には、食物繊維を分解する酵素がないため、繊維分は小腸で消化吸収されず、大腸へ送られて分解される。その際の発酵によってガスが発生する。つまり食物繊維の多い食物を多く食べると、善玉菌が分解を促進し、二酸化炭素や水素、メタンが発生しておならとなる。特に、イモや豆を食べると出やすい。ただしこの発酵型のタイプのおならはくさくない。
一方、腐敗型のおならは肉やタマゴなどのタンパク質が悪玉菌のクロストリジウムやバクテロイデス、これに加えて悪玉菌の影響下になびいた大腸菌などによってできるガスである。
発生する悪臭ガスは、インドール、スカトール、アミン、硫化水素などであり、くさい臭いがする。これは大腸がんの発生と関係するともいわれている。
この他、ガスの発生や臭いはストレスも関係する。ストレスを受けると、胃酸の分泌が弱まって、消化不十分の状態でで腸に送り出すことが増え、悪玉菌が増殖しやすくなる。また自律神経系が乱れること自体も悪玉菌が増える原因となる。
この他、以前からストレスによって小腸の動きが悪くなり、逆に大腸の動きが亢進することが分かっているが、最近、過敏性腸症候群のガスに伴う症状は、大腸ガスよりも小腸ガスの量と関係することも分かってきている。

参考図書
光岡知足:健康のための食生活, 岩波アクティブ新書
辨野 義己:健腸生活のススメ,日経プリミアムシリーズ


除菌法は、胃酸を抑える薬1種類と抗生物質2種類(アモキシシリンとクラリスロマイシン)を1週間服用します。

クラリス錠の服用による副作用はQT延長、劇症肝炎、血小板減少、偽膜性大腸炎、横紋筋融解症、下痢、発疹などがあります。

薬剤耐性菌を増やさないためにも抗生物質は処方してもらわない方がよいのでしょうか?先生のご意見をお聞かせください。 まとめ

つまりガス自体の問題というよりも、ガスという刺激に対する応答が異常になっているために、患者がガスのせいで腹満や腹痛があるのだ、と誤解している可能性がある、というわけだ。
こうしたメカニズムがもう少し明確になれば,ガス症状を訴える患者さんの分類や治療にも役立つだろう。

(注I9) F Azpiroz:Intestinal gas dynamics: mechanisms and clinical relevance,Gut 2005;54:893-895. doi

クラリスロマイシンは400mg/日と800mg/日の2種類の投与量が認められています ..

大腸に気体を注入すると、健康な人ではお腹の筋肉が緊張することが筋電図などで測定できる。この反応は身体と内臓間で生じる反射によって生じる。腹満などの症状を訴える患者さんの場合、確かに客観的にもお腹は膨らんでいるのだが、腸の拡張を正確に反映した訴えとはいえない。
それというのも腹痛や腹満感といった症状は以下の可能性があるからだ。

消化器内科 | 辻堂駅西口0分 ふくだクリニック 内科・内視鏡検査

感染症の原因となっている病原体の特定は自分自身では判断できず、仮にクラリス錠が有効な細菌が原因の感染症であった場合でも、原因となる細菌の違いによって用法・用量が異なることもあります。

しかし突然変異で抵抗力を持った菌は、5日や7日と続けて飲まないとやっつけられない場合があります。

ヘリコバクター・ピロリ感染症
ヘリコバクター・ピロリ感染症に対してはクラリスロマイシン以外にアモキシシリン水和物とプロトンポンプ阻害薬(例:ランソプラゾール、オメプラゾール)との併用が基本で、1日2回で7日間服用します。

はクラリスロマイシンをメトロニダゾール 250mg に代えられ 3 剤を同時に 1 日 2 ..

過敏性腸症候群の患者さんのガスの発生量は健康な人と変わらないことも分かっている。結腸でのガス生産の大きな割合を占める水素は、血液中に吸収され、肺を通して呼気によって排出される。過敏性腸症候群の患者さんのガス排出(呼気+肛門)において、その水素の量を測った実験では、健康な人と比べて「やや多い~変わらない」という結果であった。
腹満を訴える患者さんの多くは日中にひどく、そして夜間の休息後に解消する、と訴える人かが多い。患者さんの訴えと検査結果が関連することはCTなどの検査によって、裏付けられている。しかし普段腹満を訴える人と健常者のCT所見には差異がないという報告もある。
これらから、症状は腸の全体にガスが増加しているというよりは、腸の一部分にガスが分布する(ガス溜まりが発生する)ことで生じると考えられる。

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先程も挙げた木村先生の報告(注5)によると、呑気症のストレス(社会心理的要因)としては受験勉強や学校生活における授業中の緊張、友人関係の悩みなどが最も多く(39.6%)、続いて仕事による緊張やストレスが36.4%、家庭内の問題が20.3%であったとし、さらに心理テストから72.6%に抑うつ傾向がみられたとしている。

まず使われるのは「マクロライド系」の抗菌薬です(一般名で言うと「クラリスロマイシン ..

従来、患者さんの腹部膨満感や腹痛は、大腸にガスが溜まっているからだと考えられていたが、そうではなく小腸におけるガス輸送の障害のせいだとするデータが示された。
また、お腹の張り具合は腸内のガスの量と関係するのは当然だが、お腹の痛みや張りといった症状出現には次のような傾向がある。それは腸が弛緩していると症状を感じにくい。また小腸は大腸よりも長いが、小腸にガスがある方が、お腹の症状として感じやすい、という特徴である。
その理由として腸反射の異常のため、過敏性腸症候群の患者は腸のガス輸送が遅れたり停滞するためと考えられている。

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まず健康な人にl分間に30cc(一時間1.8L)の速度で空腸(十二指腸に近くにある小腸の一部)に無害なガスを注入したが、これという不快感を示さなかった。つまり健康な人はこの程度のガス量では、速やかに排出されてしまい不快感を感じるに至らなかった、というわけである。
今度は過敏性腸症候群の患者さんに一分間に12ccのガスを注入した。この量は健康な人なら症状が出ない量であるが、患者さんたちは腸内ガスの停滞感や腹部膨満などの症状を訴えた。おまけにこの症状は普段の症状に近いものだった。

そこで、スポイトなら3~4滴、小スプーンなら3分の1位の量を口の奥の方 ..

治療中止となるような強い副作用(腹痛を伴う頻回の下痢、下血、皮疹、咽頭浮腫、発熱など)は2-5%と多くはありません。しかし強い副作用(腹痛を伴う頻回の下痢、下血、皮疹、咽頭浮腫、発熱など)が出現した際には、直ちに除菌薬の内服を中止し、医師の診察を受けましょう。
なお、出現した副作用が軽微な場合には、治療が終了すれば、副作用も自然に改善することが多いため、可能な限りお薬の内服を継続しましょう。

非結核性抗酸菌症 | 複十字病院 公式サイト(東京都 清瀬市)

呑気症に関する生育歴などの背景に関する報告は少ない。呑気症には深刻な要因があるとする研究者(注4)もいるようだ。たとえばスリランカにおいて無作為で選ばれた8つの学校における、13-18歳の2500人に対するアンケート調査によると、15%の人が呑気症で、この20.4%が身体的虐待、20.3%が精神的虐待、22%がその他の不幸なライフイベントを経験しているとし、さちに身体症状やQOL(生活の質)低下を示していると述べている。

げっぷ・おなら · 胃もたれ · 便秘・下痢 · 吐き気・嘔吐 · 便潜血検査

過敏性腸症候群のガス型や呑気症、機能性の腸疾患の患者さんは「お腹にガスが溜まっているので痛い」とか「お腹が張る」と訴えることが多い。
たしかに呑気症の患者さんは「ベルトを緩めないと苦しい」と言うし、また朝、目覚めたときよりも明らかに膨らんでいるので、お腹の張り感は腸内ガスの増加を反映しているのは間違いない。ただしそれは純粋に腸内にガスが溜まったことによる症状というわけではない、という最近の意見がある(注I9)。それは以下のような実験や見解を元にしている。

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ネットだけでなく医学的な専門誌をみてもおならの源について、異なる二つの記述がある。一つは「大半が口から入った空気だ」というもの、もう一つは「大半が腸内で発生したガス」というものだ。
こんな基本的にも思われる点で見解が異なるというのはどうしてなのか、不思議であるがどちらが正しそうか、私なりに考えてみた。理科でも習ったと思うが、空気は窒素78%と酸素21%、アルゴンが1%%、二酸化炭素が0.03%である。飲食をしたときに一緒に胃に入った空気のうち、一部はゲップとして口から出るが、残りは小腸に向かう。そして小腸に向かった酸素は吸収されたり大腸内の細菌によって消費されてしまい、大腸ではほとんど酸素はなくなる。
二酸化炭素については、十二指腸では胃酸と膵液中の重炭酸が反応して二酸化炭素が産生されるので、むしろ増えることになるが、この大半は腸管壁から吸収されてしまう。
一方、窒素は吸収も消費もされずそのまま残る。つまり口から腸に向かった空気の78%はそのまま残ることになる。
口から入った空気以外のガスは大腸で生じる。小腸で吸収されなかった食べ物の残渣(残りカス)は大腸にある腸内細菌(多くは嫌気性)によって分解され、水素、二酸化炭素、一酸化炭素、メタン、硫化水素、などのガスが産生する。この大半は腸管壁から吸収されるが、一部はおならになる。
ここまでは異論がない見解のようなので「おならの大半は口から入った窒素などからなる」という意見が正しいようだ。この考えに沿ったいくつかの論文などを参考にすると、健康な人の標準的なおならの平均的組成は、窒素が約60%、水素が20%、二酸化炭素が10%、メタンが5~10%、酸素が5%のようだ。ただしこれは個人差も大きく、食べ物によっても大きく変化するようだ。
なおこれらは臭いがない。おならが臭うのは全体の1%程度を占める硫化水素などのせいである。