「ドルインデックス」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書
ドルインデックスは、複数の組織が、それぞれ独自の方針に則って算出しており、正式名称は各機関によって異なる。各組織のドルインデックスの違いは、構成する通貨の種類や割合などである。主なものは以下のとおり。
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具体的な算出方法は各インデックスで異なるが、どの場合もインデックスに含まれるそれぞれの法定通貨に対して米ドルの強さがどうであるかではなく、すべてまとめた「バスケット」としての強さを表している。とはいえ、算出された数値が高ければ米ドルの価値 (強さ) が高く、数値が低ければ米ドルの価値 (強さ) が低いという関係はどれも同じ見方ができる。
ドルインデックスとは、ユーロ・円・ポンド・スイスフランなど複数の主要国通貨に対する米ドルの強さや価値を指数化したものだ。米ドルの総体的な価値を示し、ドルインデックスの数値が高いと主要通貨に対して米ドルが買われている (強い) ことを示し、低いと米ドルが売られている (弱い) ことを示す。
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構成通貨の数が異なると、どのドルインデックスを見れば良いか迷ってしまうかもしれないが、米ドルの大体の方向性を確認することが目的であれば、どのドルインデックスでも大きな問題は生じないだろう
ここからは、ICE (インターコンチネンタル取引所) のドルインデックスについて解説を進めていこう。ICEのドルインデックスは、他のインデックスと違ってリアルタイムで更新されることもあり、外国為替市場の取引参加者が最も目にするドルインデックスだ。もともとは、1973年にFRB (米連邦準備理事会) によって開発されたが、現在はICEが算出している。
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ドルインデックスは、それ自体を取引することもできるが、為替予測などに活用することもできる。例えば、昨今のドル円では「ドル高円安」傾向が続いている。しかしこのドル高円安が「米ドルが買われていることによるドル高円安なのか」それとも「日本円が売られていることによるドル高円安なのか」を見極めることは投資をするうえで重要であり、それを見極めるツールの一つがドルインデックスなのである。
ドル高円安が進んでいる最中、ドルインデックスが上昇していたとしよう。ドルインデックスが上昇するということは、米ドルが、日本円を含めた世界の主要通貨に対して買われているということだ。この場合は「米ドルが買われている (強い) ことによるドル高円安」と言える。
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しかし、ドル高円安が進んでいる最中、ドルインデックスが下降していたらどうだろうか。ドル高円安が進行していても、米ドルに対して日本円以外の主要通貨が上昇すれば、ドルインデックス指数は下降してしまうのだ。この場合、日本円以外の主要通貨に対してはドル安だが、その米ドル以上に日本円が売られているので「日本円が売られていることによるドル高円安」と言える。
「変動の主因が通貨ペアのどちらにあるのか」を判断することにより、為替レートの予測に役立ち、大きく的を外さないことが挙げられる。例えば、このドル高円安の主因が円安だったとしよう。しかし、ドルインデックスをしっかり確認しないと「何かのニュースで積極的にドルが買われたのではないか」と誤った認識をしてしまうかもしれない (この場合、確かにドルは買われたが「積極的に」買われたわけではない。あくまで円を手放した資金の受け皿となった結果である) 。