豪ドル/円(AUD/JPY)の為替チャート・予想・見通し | FX羅針盤


先週は大幅続落し、7月11日の大陰線の支配力を証左する結果となった。そのため、7月17日の大陰線も反落変動の一環として数え、円安トレンドがすでに終焉したとみることもできる。この見方を否定するには、少なくとも108円台の早期回復が必要とされるだけに、ハードルが高いだろう。


本日は豪州にて注目の経済指標の発表は予定されていない。そのため、豪ドルは日米や中国の株価動向を睨んだ動きとなりそうだ。

【為替】米ドル/円は今後続落の見通し、豪ドル/円は保ち合いが先行

豪ドル/円は、7月11日に高値更新してから大きく反落。値幅も拡大した形で日足における典型的な「弱気リバーサル&アウトサイド」のサインを点灯した。同サインが影響し先週の大幅続落がもたらされたことから、円安トレンドの終わりを示唆しているのではないか。

【2024年前半】豪ドル円(AUD/JPY)の今後の見通し・予想

先週の豪ドル/円は週足では再度大陰線を形成し、先々週の大幅反落を踏襲する形の大幅続落となった。先々週の反落がトップアウトのサインを点灯したこともあり、ここから強くても再度高値更新はないだろう。

オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

豪ドル/円最新推移チャート。1分足から月足までの12足種、ニュース、売買情報を表示。

7月3日の高値更新後に米ドル/円は反落し、先週は6月安値(154.54)へと接近して強気の変動レンジから下放れしたことを示唆している。それに加え、2023年12月の安値から引かれた支持ラインを完全に下回り、7月16日の陰線を早期否定(158後半以上に定着)できない限り、7月11日の長大線が支配的となり、今後、続落をもたらす見通し。

米ドル/円は、2024年最初の為替介入が行われた4月29日以来の高値を6月26日に更新し、7月3日にはさらに高値を更新したが、先々週の反落や先週の続落でトップアウトを果たした可能性が高い。

豪ドル安急進95円 トランプ効果 オーストラリア中銀は維持見通し ..

オーストラリアの輸出・輸入割合は中国がトップであり、経済面において深い結びつきがあります。
以下は、豪ドル円と香港ハンセン指数(HSI)の値動きを比較したチャートです。

以下は、豪ドル円とコモディティ(原油・鉄鉱石)の値動きを比較したチャートです。


上昇、雇用統計改善を好感今週の豪ドル・円は上昇。豪準備銀行(中央銀行)による将来的な利下げを意識して豪ドル売りが一時優勢となった。

また併せて、毎月公表される豪雇用統計も押さえておきたいです。直近は雇用環境も大都市のみならず幅広い地域で改善していることが確認されており、正規雇用を中心に底堅さが伺えるなど賃金上昇に繋がりやすい状況が続いています。対して、コロナショックで一時悪化した失業率は改善を続け、およそ50 年ぶりの低水準で推移しています。雇用者数や失業率のデータはRBAが非常に重視しているデータで、これらの変化に着目することで、今後のRBAの金融政策や豪ドル/円相場を見通すヒントが見えてくるかもしれません。

米利下げペースの減速見通しもドル円の支援要因。 ユーロ円は163.76円付近、ポンド円は197.

豪ドル相場を見通す上で最も注目したい指標が、RBA金融政策発表です。RBAは現在の金利据え置きによって、インフレ抑制に向けた行動を続けていますが、現時点でインフレ率はRBAが物価目標としている年2%~3%のレンジを依然上回っています。

上述したようにRBAは足元のインフレ動向を背景に引き締めスタンスをとっているため、当面は現行の金利水準の維持が想定されます。とはいえ、経済指標(データ)次第であることに変わりないため、今後も声明等の内容に注目しつつ、指摘されるインフレリスクや経済の不確実性などの要素を見定めていく必要があるでしょう。

豪ドル週間見通し:弱含みか、豪準備銀行12月理事会議事要旨が材料に ..

7月11日には161.99円までトライしたが、先週の米ドル/円は続落となった。7月11日に続き、7月12日、7月17日にも日本の通貨当局による為替介入があったと推測され、7月11日の長大線(大陰線)の効き目が一段と証左される形になった。

FX/為替予想 (字幕付き動画) 「豪ドル/円、売りシグナル点灯

豪ドルの上値余地を探る上では、RBAによる金融政策の動向が最大の焦点となりそうです。RBAは2020年11月に政策金利を同国史上最低値となる0.10%に引き下げましたが、2022年5月の会合で利上げに踏み切りました。2023年4月の会合で利上げを見送り、10会合に及んだ連続利上げがストップしたものの、翌5月にはインフレの上振れリスクなどを理由に利上げを再開、予想外の決定でマーケットを驚かせました。
RBAは2024年6月の会合で政策金利を据え置き、4.35%の高水準で維持することを決定しました。声明では「直近のインフレ率は低下ベースが鈍化」と引き締めの可能性に含みを持たせており、その後行われたブロックRBA総裁の記者会見では、利上げの議論があったことも伝えられました。RBAの政策運営は豪ドル/円に対して大きな影響力を持つためその動向は注視しておきたいです。

日本の低金利への不満と、円安による円資産価値の下落への警戒感から、日本よりも高い金利を求めた外貨建て投資のニーズは根強いだろう。

鉄鉱石や原油が上昇すると、豪ドル円も上昇しており相関関係が見られます。
資源の価値が上昇すれば豪ドルにも追い風となるので、コモディティ市場にも注目しておくと良いでしょう。

東京午前のドル円は157.47円付近まで水準を切り上げた。今週 ..

たとえば、豪ドルの金利が10%、日本円の金利が0%とします。
1年間100万円を運用すると、豪ドルは110万円に増えますが、日本円は100万円のままです。
ほとんどの方は、豪ドルで運用をしたいと考えるでしょう。
金利差の拡大が続けば、更に豪ドルへ資金が集まりやすくなります。
日本円を売って豪ドルを買うという行為が増え、その結果、2023年のような豪ドル高円安が発生するのです。

基準価額CSVデータは一部、販売基準価額、解約価額、純資産総額データが欠落しているファンドがございます。

今週の豪ドルは、豪準備銀行(RBA)が公表した理事会要旨でタカ派姿勢が確認されたものの、買いは続かず、100円水準を挟んだ小動きの相場展開が続いた。

オーストラリア・ドルから日本円への為替レート。AUD/JPYの両替

為替相場は金利差によって大きく影響されるので、豪米国債利回り差も確認しておくと良いでしょう。
以下は、豪ドル円と豪米国債利回り差の値動きを比較したチャートです。

買・売 98.02-98.13↓(24/12/26 09:30) 前日比 -0.15 (-0.15%)

豪ドルの大きな変動要因は、RBA(オーストラリア準備銀行)による政策金利動向です。

豪ドル円は、日本国内で第3位の取引量を誇ります。

コモディティ価格の上昇による貿易黒字は中国需要に依るところが大きいため、中国国内の経済動向や豪中関係の政治的変化にも気を配る必要があります。

現在の中国経済ですが、その足元は今まさに正念場を迎えているといっても過言ではないでしょう。2020年のコロナショック以降、初期段階では迅速なロックダウン(都市封鎖)やワクチン接種の進展から早期の経済立て直しに期待がかかりました。ただ、金融緩和による投資マネーの流入で不動産価格が高騰し、政府は住宅ローンや不動産開発企業への融資に規制を設けました。これを契機に中国市況は低迷をはじめ、中国恒大集団などが経営危機に陥りました。

足元でも、不動産を巡る不透明感が幅広く経済の足かせとなる展開が続いており、中国当局はその対応に様々な手を講じています。今後のオーストラリア経済の見通しを見極めるうえでも中国の政治・経済動向には目を向けておく必要がありそうです。

豪ドル円の価格変動要因は、主に以下の5つです。

今週の豪ドルは、注目された10月消費者物価指数のコアインフレ率が前月比で上昇したことから利下げ観測は強まらなかったが、円高が進行したことから97円台まで下落した。

下の豪ドル/円の長期チャートは、2004年以降の値動きです。

本日は豪州にて注目の経済指標の発表は予定されていない。そのため、豪ドルは日米や中国の株価動向を睨んだ動きとなりそうだ。
注目されていた、次期米財務長官にはスコット・ベッセント氏が指名された。同氏はトランプ次期米大統領が提案する政策の中にはドル高につながるものもあると認めていたこともあり、トランプ氏の大統領就任後にバランスの取れた財政政策が打ち出されるとの期待からトランプ・トレード(ドル高、米金利高)に歯止めがかかったようだ。そのため、週初となる今朝は豪ドルは対米ドルで前週末から上昇している。今週は米国が感謝祭(28日)を控えていることもあり、祝日ムードが漂っている。取引材料に乏しい本日は豪ドル/円のみならず、為替相場全体に方向感が見出しにくくなりそうだ。

米国と豪州の利下げの行方が豪ドル相場のカギ. 2024年の豪ドル相場を見通す上では、米国と豪州の金融政策の方向性が重要なカギを握ると考えられます。

世界的に大きなダメージを与えた新型コロナウイルスの蔓延による経済活動の停滞。そのコロナショックからいち早く立ち直ったオーストラリア経済を底支えしているのが鉄鉱石に代表される鉱物資源、液化天然ガス(以下、LNG)に代表されるエネルギー資源の輸出にあります。
近年は世界的にコモディティ価格が堅調に推移しており、この流れはインフレリスクのヘッジ手段としての需要を背景に続いていくことが想定されます。したがって、オーストラリア経済の成長見通しが堅持されれば、豪ドル/円相場も比較的堅調な推移となりそうです。一方、昨今のウクライナ情勢をはじめとした地政学リスクの高まりを受けて、商品相場のボラティリティは高まっているため、資源価格が変動する局面では豪ドル/円相場への影響には注意したいです。